保育士試験の社会的養護などで重要人物とされる人がいくつも問題で問われます。
その中でも名前がかぶるので、どっちがどっちかと混乱しやすいのが、石井十次と石井亮一です。
それぞれの功績と名前を結び付けて問われる問題が出てくるために、避けては通れない名前です。
ですが、苗字が同じ上に、なんとも似たような功績のため取り違えやすいんですね。
そこで、今回は、これだけで絶対に間違えない覚え方を紹介します。
石井十次
慶応元年生まれ。現在の宮崎県に生まれる。
1887年(明治20年) 巡礼途中で夫に先立たれた母親から一人の男児を引き取る。これをきっかけに孤児教育会(後の岡山孤児院)を岡山市の三友寺で創設。
石井亮一
慶応3年生まれ。現在の佐賀県に生まれる。
知的障害児者教育の第一人者。
1920年(大正9年)知的障害者のための施設、滝乃川学園を設立。
二人の石井さんがよく似ている
実は、細かいことを調べていくと、石井十字と石井亮一には接点があります。岡山孤児院で活動していた石井十次に石井亮一が合流し、孤児救済にあたっています。
そうなると、石井亮一も孤児関係でつながるんですね。
なお、のちに石井亮一は、地震の被災地で保護した女子の孤児を引き取って聖三一孤女学院を開設しています。
実はその孤児の中に知的障害を持つ子がいたため、石井亮一が関心を寄せ、研究を始めます。
なお、その孤女学院が後に名称が変わり知的障害者教育の専門機関となる滝乃川学園になりました。
石井十次と石井亮一の覚え方
さて、名前も近いし、やっていることも近い二人の石井さんの覚え方ですが、
十次が孤児(じゅうじがこじ)
で覚えます。
ここだけしっかり押さえてしまえば、石井十字が孤児に関するもの。石井亮一はそれ以外となりますので、障害者施設の滝乃川学園が石井亮一として当てはめることができます。
語呂合わせみたいなものですが、十次の「じ」と孤児の「じ」をセットにして覚えてしまえば決して忘れないと思います。
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