保育士試験で造形を選択した場合、指定の条件に沿って色鉛筆で制限時間内に絵を描くことになります。
かつて私が造形の練習をしていたときは、下描きをするのに肌色ないしオレンジ系の色鉛筆を使っていました。
ですが、色鉛筆は下描きに使うと失敗してしまったときに消しにくいというデメリットがありました。
ただでさえ制限時間内に絵を完成させなければならないのに、失敗したら絵そのものの仕上がりを左右します。
そこで、なるべくきれいに描けて絵の完成を邪魔しないようにするにはどうしたらいいかと悩んでいたときに出会ったのが「カラーシャーペン」です。
カラーシャーペンは色鉛筆と違って消しゴムで消える
色鉛筆用の下描きでは、人によっては鉛筆を使う人もいます。私も最初鉛筆を使うこともあったのですが、下描きから仕上げの段階になると、輪郭をさらに色鉛筆でなぞるので、後から下描きを消す時間がかかりました。
また、色鉛筆で下描きの鉛筆をなぞっていると、下描きを消したときに、色鉛筆部分も消すことになるので、消しゴムで消したときに鉛筆の部分を消したと同時に色鉛筆まで伸ばしてしまって、黒が混ざったような仕上がりになってしまうこともありました。
そうなると、結局仕上がりが悪くなってしまって、絵の印象もよくありません。
色鉛筆で下描きした場合、線を描くとそれがそのまま輪郭となってしまいます。ちょっとでも線がぶれると絵の構図にも関わります。線がぶれた場合は消しゴムで消しますが、完全には消えないので、やはり仕上がりが左右されるようになります。
実際にカラーシャーペンを試している記事です。完成した再現作品も掲載しています。>>>保育士試験】実技対策 造形編③-練習で気が付いたこと
カラーシャーペンは色鉛筆よりも線が細く描ける
鉛筆ではなく肌色や茶系の色鉛筆を使ったときは、色鉛筆で描く線が太くなりがちでした。そのため、下描きといっても輪郭を描くのを本番でやるような状態になります。下描きなのに失敗が許されない状況に。
色鉛筆の芯は使っているメーカーによっても違うので、やや太めの芯だと慎重に描かないと線の太さがそのまま出てしまうような輪郭を描いてしまいます。
後から仕上げるときには、なるべく下描きをなるべく細い輪郭で描き、その上に塗りつぶしたい色の色鉛筆ではっきりと色を乗せていくと、絵全体を鮮やかに仕上げることができます。
カラーシャーペンの芯の色を選ぶことで下描きを消さないで描ける
カラーシャーペンはメーカーでだいたい色が5~7色くらい展開されています。
色は赤、青、緑の展開です。
イラストなどの下描きに水色を使う人が多いようなのですが、保育士試験はイラスト制作ではないので、ここで紹介するのは、オレンジのカラーシャーペンです。
オレンジ色がなぜいいのかですが、顔、手、足などの細かい部分の輪郭を描くのに肌色にとても近いからです。また、背景の床が茶色であれば、オレンジと馴染みがよくなります。
服の色やその他アイテムを描く場合には、オレンジ以外の色を輪郭や塗りつぶしの色として使うことになりますが、他の色を上からかぶせても目立ちにくいため、オレンジを使うのが下描きとしては効率がよかったです。
下描きをカラーシャーペンに使うメリット
さて、造形の下描きにカラーシャーペンが便利ということを書きましたが、さらにメリットを挙げます。
- 失敗しても大丈夫
- 下描き以外で消しゴムは使わない
- かえって時間短縮になる
失敗しても大丈夫というのは、下描きの段階でいくら失敗しても大丈夫ということです。課題に沿って絵をイメージして下描きを描き始めたときに、ちょっと線が膨らんでしまったとか、描くものの配置が少しずれたとか、構図がややおかしいとか、描いていると出てくると思います。
そのとき、下描きの段階で失敗してもカラーシャーペンは消しゴムで消せるので、仕上げの段階前であればやり直しがきくことになります。
次に、下描き以外で消しゴムは使わないですが、カラーシャーペンは下描きのみに使います。下描きというのは、絵の全体を決めているものです。この下描きが出来上がれば、後は輪郭と塗りつぶしです。そのため、下描きができれば、絵の出来上がり直前になるため、この先消しゴムを使うことなく完成させらます。
最後の、かえって時間短縮になるというのは下描きの段階で失敗してもやり直せるという心の余裕ができることです。
下描きを完成させることができれば、後は仕上げのみに集中すればいいので、失敗して焦ったり、悩んだりして自分の手を止める時間を減らすことがなくなります。
また、消しゴムを使うのは下描きまでですので、後から下描きを消しゴムで消すという作業時間もなくすことができます。
カラーシャーペンの種類
うまく使えば、自分の絵の完成度を高められますし、時間にも余裕が出せるのでカラーシャーペンがおススメですが、よくあるカラーシャーペンを紹介します。
私が実技試験の練習と本番に使っていたのは、カラーイーノです。
他には、三菱鉛筆からカラーシャーペンが出ています。
価格はだいたい同じです。
ただし、カラーイーノは芯の太さが0.7mmのみ、ユニカラーは0.5mmと0.7mmの2タイプがあります。
ユニカラーを購入する場合は、替え芯のサイズも合せるようにしてくださいね。
カラーシャーペンの使用頻度は?どれくらい減るの?
カラーシャーペンはカラーな分柔らかくて減りが早いとも言われているのですが、こればかりは早いとも言えませんでした。
どこで使い始めたのかと、試験までどれくらい練習したかにもよります。
最初からカラーシャーペンを使わないで、鉛筆や色鉛筆で下描きの練習をしていれば出番も減ります。
制限時間を計って一通り描く練習をするときに使う場合など、用途が限定されてしまえば、それほど減ることもないかもしれません。
カラーイーノを替え芯とセットで購入しましたが、替え芯を使ったものも2本くらいで、そのまま試験に突入してしまいました。
ただし内臓分だけだと試験までに十分ではないので、替え芯は必ず手元に置いておくほうが安心です。
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