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【保育士試験】実技対策ー言語で合格するコツ

保育士試験
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保育士試験で実技試験に言語を選んだ場合、事前に試験単位で題材が指定されています。

音楽と同様事前の対策がしやすいので、きちんと対策することで合格につながります。

言語で合格するためのコツとポイントをまとめます。

言語で選ぶお話は自分の気持ちを大事にして

保育士試験主催のサイトを確認すると、平成26年以降、言語は4つのお話が指定されています。
また、同じお話の指定のため、音楽と異なりお話の中身が毎回違うということがありません。

過去の試験問題|一般社団法人全国保育士養成協議会

私が受験したときに選択できたお話は、

1.「 うさぎとかめ」
2.「 おむすびころりん」
3.「 3びきのこぶた」
4.「 にんじん、ごぼう、だいこん」

以上の4つでした。

最新の課題は、全国保育士養成協議会の過去の試験問題から見ることができます。

先にお話を選んでも試験の申込時に登録するわけではありませんので、早く選ばないといけないという焦りはありません。

4つのお話の中から、どのお話を選ぶかですが、どんな理由でも構いません。

「話しやすそうだから」
「子どもが楽しめそうだから」
「自分がそのお話を好きだから」

試験で何を求められているかは、以下です。

求められる力:保育士として必要な基本的な声の出し方、表現上の技術、幼児に対する話し方ができること。

一般社団法人全国保育士養成協議会

大勢の子どもを前にして全員がよく聞こえるような声なのか、お話として集中できるような話し方かなどが問われます。

本来は子どものためにお話するわけですが、試験ですから合格するために自分が納得の行く方法、理由でお話を選ぶことでモチベーションを上げていきます。

私は、当時の課題4つの中で「おむすびころりん」を選びました。

選んだ理由ですが、子どもの頃に読んだ絵本で「おむすびころりんすっとんとん」というフレーズが楽しかったこと、最後にお土産をもらっておじいさんがとてもうれしそうだったこと。それが理由で飽きずに何度も読んだ絵本だったからです。

私自身が楽しめるお話でないと、きっと楽しく話せないかもしれないと思って選びました。

お話が決まったら台本を作る

お話を決めたら、次は台本作成です。
元になる絵本を準備してもいいですが、そのまま使えるかは最低限確認します。
場合によっては、3分を超える、あるいは3分よりも足りないことなども考えられます。

私は1冊だけ参考にする本を購入しましたが、お話の筋を思い出すために購入したので、絵本そのままを台本にはしませんでした。

<参考にした本>

絵本はあくまでも筋を思い出すためのものとして準備したので、台本はほぼ自分で書きました。おむすびころりんのあらすじを思い出しながら、お話を作っていきます。

おむすびころりんの場合は、外へ出かけたおじいさんがお昼ごはんに持ってきたおにぎりをうっかり落としてしまい、それが転がって穴の中に入ったために、さらに穴まで追いかけていったおじいさんが穴の中に落ちるというもの。
落ちた穴の底で、ねずみに出会い、おにぎりのお礼に楽しい歌や踊りを見せてもらった後は、たくさんのお土産を家に持って帰ります。

これでおおよその話がまとまります。

なんとなく筋が頭に浮かんだら、今度は細かい内容を文章にしてノートに書いていきます。

もしも自分で文章を書くのが難しい場合には、絵本の文章も借りてしまいます。

試験時間は3分間。実際に話すときの文字数はどれくらいがいいの?

1分間に漢字かな混じりで300字前後が一般的と言われています。
そのため、台本作成するときもこの数を目安にお話を作っていきます。

3分であれば900字前後になりますが、あまり堅苦しく考えるとお話が浮かばなかったり、言葉をつなげなくなったりするので、目安にします。

だいたいの内容を書いたところで文字数を数えてみて、足りなければ足す、多ければ削れるところがないか考えます。

台本をノートにまとめたら実際に時間を計って読んでみる

台本ができたら、今度は時間を計りながら読んでみます。
ここでは暗記はしません。
とりあえず、時間を計りながら読んでみて、実際にどれくらいの時間がかかっているのかを知っておきます。

ただし、淡々と読むのではなく、子どもにお話を聞いてもらうためなので、自分なりに抑揚をつけて読んでみます。

また、流れるように読むのではなく語句の単位で区切って読むと、子どもにも聞き取りやすい速さになります。

実際に時間を計りながら読んでみて、どのくらいの時間になっているのかを見てください。

文字数が900字前後が目安としましたが、目安の文字数でも話し方によっては時間が前後することがあるので、3分を超えてしまっているようであれば、文章をどこか削ると制限時間に近づけられます。

このとき、削る内容はお話の筋がわからなくなるものではなく、内容が長くなっている箇所を要約するなどで対処します。

おおよその時間の目安が決まったらお話を暗記する

言語は、試験中に本を使ったり、それを読むことはできません。そのため暗記勝負になります。
書いた台本を隅から隅まで暗記します。

暗記するときは、制限時間は考えないようにしてください。
ここでは、時間内に話すことが目標ではなく、覚えることが優先です。

台本に書いた話をそのまま暗記して話ができるか。
練習して繰り返し覚えていきます。

  • まずは最初の一文から。
  • 一文覚えたら、段落を一つまるごと覚える。
  • その段落を実際に話してみる。

これを繰り返します。

お話の先頭から何度もこれをやると、文頭は覚えているのに文末がなんだか怪しいということも起きてしまいますので、段落単位で同じくらいの練習をするほうが文章が覚えられないということを避けることができます。

また、段落単位で何の話をしているのか忘れそうという場合には、お話の内容を段落単位で区切っておおよそのあらすじを覚えておくと失敗が少なくなります。

例えばおむすびころりんであれば、

  1. おじいさんがおにぎりを持って山へ出かける
  2. おにぎりを食べようとして、おにぎりが転がってしまう
  3. 転がったおにぎりが穴に入ると、穴の中から歌が聞こえる
  4. 歌が気になったおじいさんが穴に落ちる
  5. 落ちた穴にはたくさんのねずみがいて、おにぎりのお礼に楽しい歌や踊りを見せてもらい、ごちそうも食べる
  6. 穴から帰るときは、お土産をたくさんもらって家に帰る

という流れでそれぞれ覚えてしまいます。

この流れだけでも覚えてしまえば、暗記が怪しいなと思ったときでも、お話をそこから作ることも可能になります。

もちろん、暗記しておくほうが確実ですので、段落単位で話を理解しながらも書いた台本はそのまま覚えます。

お話を暗記したら、時間を計りながら話す練習をする

お話が暗記できたら、本番同様の話し方ができるように仕上げていきます。

一気に3分を目安に話をしていっても問題はありませんが、時間がどの部分でどの程度かかっているのかを把握するのに、少し区切りを入れていきます。

例えば、あらすじで区切った単位などで話してみて、時間を計ります。

時間を計るツールですが、スマホ用のストップウォッチアプリを使っていました。

先ほど段落単位であらすじを覚えると書きましたが、ここでも段落単位で時間を計ってみて感覚を覚えます。

  1. おじいさんがおにぎりを持って山へ出かける
  2. おにぎりを食べようとして、おにぎりが転がってしまう
  3. 転がったおにぎりが穴に入ると、穴の中から歌が聞こえる
  4. 歌が気になったおじいさんが穴に落ちる
  5. 落ちた穴にはたくさんのねずみがいて、おにぎりのお礼に楽しい歌や踊りを見せてもらい、ごちそうも食べる
  6. 穴から帰るときは、お土産をたくさんもらって家に帰る

あらすじで6つに区切りを分けましたが、一つずつ時間を計ると結構短くなってしまうので、2つくらいの区切りを話してみて、時間を計ると調整しやすいです。

そのため、

  1. おにぎりが転がっていくまで
  2. ねずみの歌が聞こえてきて、穴に落ちるまで
  3. ねずみと遊んで家に帰るまで

と3つくらいのパートで時間を計っていくと、話した内容でだいたい現時点で何分(何秒)かというのを時計を見なくても感覚がつかめるようになります。

ここで話していくときには、きちんと抑揚をつける、ゆっくり話すことを意識します。

なぜなら、時間を計りながらも仕上げの段階に入っているためです。

読みながら話すのと、何も見ないで話すのは全く違います。
意識しているつもりでも、ちょっと早くなってしまうこともあります。

そのため、時間を計っていても、思った以上に話が早く終わってしまうことがあります。
そうならないためにも、暗記した内容を取りこぼさず、時間内に終わるように意識しながら話すのがポイントになってきます。

段落単位でだいたいの時間がわかったら、最後にすべて話してみて3分内に収まっているかを確認します。

話す前にはタイトルをお話が終わるときには終わりの合図を入れる

試験では、

題名は開始合図のあと、一番最初に子どもに向けて言ってください。

一般社団法人全国保育士養成協議会

となっているので、お話を始めるときに題名を必ず言わないといけませんが、これが開始の合図で時間を計っている可能性があるので、題名を言う部分に関しては時間に含めないほうが無難かと思います。

反対に、お話が終わるときに関しては3分という時間が決まっていますので、お話が終わっていても終わっていなくても3分はその場を離れることができません。

そのため、お話が時間内に終わってしまったら、「おしまい」といったような言葉を最後に入れて話を結んだほうが、わかりやすいと思います。

あくまでも子どもに対してお話をする前提として考えた場合、区切りを入れることで子どもの活動を次につなげる目安にもなります。そういった視点からも区切りの言葉を入れるのが望ましいと考えます。

区切りの言葉を入れることで時間が多少は伸ばせるので、あと数秒残ってしまうという場合には、「これで〇〇のお話はおしまいです」といったような言葉をゆっくり入れるだけでも3分に近づけることができます。

繰り返しながら練習して完成形を目指す

台本を決めたら、練習をして時間を計りながらまた練習してを繰り返していくと、試験当日までにお話を忘れなくなります。

当日は試験官を目の前にして緊張することも考えられますので、頭が真っ白になって話せないということを避けるためにも、完璧にしておくと安心です。

お話が時間ぴったりでないとだめなの?

いくら話し方が完成したといっても、多少の誤差が出てくることがあります。

私が実際に試験前に練習を何度もした結果ですが、だいたい2分52秒~57秒の間でした。
残り時間が8秒から3秒ですが、8秒を埋めるには40文字程度、3秒を埋めるには15文字程度必要です。(原稿文字として)

ただし、それを埋めたときに、40文字入れたらオーバーするかもしれませんし、15文字の文章をどこに入れるかという調整が難しかったので、3分ちょうどになるような調整はしませんでした。

実際に受験したときも7秒くらいは余ってしまい、「これでおむすびころりんのお話は、おしまいです」と言った後も何もない時間が流れているという状態でした。

ですが、時間までは部屋から出られませんので、終わったあとは子ども達がどんな顔で楽しんでくれたのかを想像して、笑顔で子どもの様子を見ている演技をしていました。

時間が余っても数秒であれば問題ないので、とにかく堂々と笑顔で子どもに見立てた椅子を見ているのが大事だと思います。

 

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