毎年保育士試験で出題される造形のテーマは、当日にならないとわかりません。
そのため、何のテーマが出てくるかわからないので、どんな問題が出てきても描けるように対応しないといけないですよね。
自分が描きたいテーマではなくて、描きにくいものも出題される可能性もあることから、とにかく造形は練習が必須です。
絵がうまく描けないと自信がなくて、あきらめたり、どうやって描けばいいのかわからないと悩んだり。
私も造形の練習をするときには、テーマが思い浮かばなくて悩むことがたくさんありました。
そこで、参考になる絵はないかなと探してみたものをまとめましたので紹介します。
造形の参考になり絵の練習もできるイラスト
各年度ごとに、テーマ、条件、参考の絵、実際のリンク先をまとめました。
イラストは「いらすとや」さんの素材です。
過去の問題からテーマとなる絵がないか探してみました。いらすとやさんの場合、1コマで絵を完結させているので、実技試験で必要となる背景などまでは描きこまれていません。
ですが、背景はおおよそ同じものを配置することで解消できるので、中心となる部分で十分だと思います。
また、テーマとなる部分が細かく描けないことのほうが悩みが多いので、背景の練習とは別にテーマの絵を練習して背景と組み合わせていくと、実際の試験でもスムーズに描くことができます。
年度 | テーマ | 条件 | 参考の絵 | リンク | コメント |
29年 前期 | 給食の準備
食事中 片付け |
保育室
5歳児3名以上保育士1名以上 |
給食のイラスト「男の子と女の子」 | 29年度からは条件が選べるようになりました。
描きやすいと感じたのは食事中。 イラストでは2名までですが、さらに横にもう一人平面で描き、脇に保育士を配置するといった方法で構図を考えられると思います。 |
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28年 後期 | お遊戯会、保育士のオルガン伴奏で3人の子供が輪になっている様子 | 保育室内
オルガン 4歳児3名以上保育士1名上
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ピアノに合わせて踊る子供たちのイラスト | 恐らく試験の中で最も難易度の高い、ピアノ(オルガン)が出題されました。
こちらの絵はまさにドンピシャ! ピアノが描かれているので、保育士を斜めにしてアップライト部分をなくした形でアレンジできれば完成度が高いですよね。 指定はオルガンなので黒よりも茶色で色塗したほうが雰囲気が出ます。 |
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27年 | お年寄りから昔遊び(お手玉やあやとり)を教えてもらって遊ぶ | 保育室内
お手玉 あやとり 4歳児2名以上保育士1名以上お年寄り1名以上 |
孫とお手玉で遊ぶお婆さんのイラスト | 実技試験の解答例から切り取ったのではないかというくらいの絵です。
お手玉を使っている様子でも動きがあり、顔の角度の勉強にもなります。 |
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26年再試験 | 動物園へ遠足 | 動物と触れ合い
動物園の様子動物園 子供2名以上 保育士1名以上 |
動物園のイラスト | こちらは動物園の背景のイメージとして使用するのにぴったりです。
通常は園庭か保育室内のことが多いので、見慣れない背景の練習になりますよね。 |
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26年 | 近くの公園へ散歩 | 手をつないで歩く
公園に行く途中の様子 4歳児4名以上 保育士1名以上 |
幼稚園のお散歩のイラスト | 保育園のお散歩では子供同士で手をつなぎ、その傍らに保育士ということが多いです。
そのため大人が真ん中よりも、端に配置し、子供を中心にすると、それらしく出来上がります。 |
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25年 | おもちゃの取り合いの後の仲直り | 保育室内
おもちゃ 子供2名以上 保育士1名以上 |
仲直りのイラスト | 仲直りってどうやるの?となりますが、手を握るという動作の勉強になります。
また、お互い満面の笑顔ではなくて、少し照れていたり困ってたりすると雰囲気が出やすいですね。 手の動き、表情の変化を勉強する素材として重宝します。 |
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24年 | お昼寝の準備 | 保育室内 布団とパジャマ子供2名以上 保育士1名以上 | お泊り会のイラスト | パジャマと布団ですが、これをそのまま試験でも使えそうですね。
子供全員が起きているよりは一人はすでに布団に入ってるなどの動きを付けてあげると、 |
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23年 | 劇発表の準備や練習 | 保育室内 お面や衣装子供3名以上保育士1名以上 | 学芸会のイラスト | 発表会ってどんなイメージだっけ?というのをイラストで再現してます。
思いつくものがない!というときの参考に。 |
保育士試験用の素材ではないため、絵によっては年齢が異なるイメージのものがありますが、そこをアレンジして対象の年齢で描けるようになるといいですね。
過去問題を練習することの意味
紹介したイラストで、過去問をどうやって描くのかのイメージがつきます。
そしてこれを実際に描いてみて練習してみてください。
ただし、注意点が。
過去問はすでに題材として使用されていますので、以降の試験問題に採用される可能性が低いです。
これから問題として出てくることがないのになぜ練習しなければならないのか?
どういう構図でも子どもの動き、表情、体の使い方を描くためには、過去の絵も利用することで上達するからです。
テーマとなっている道具類(おもちゃ、楽器、背景)などもですが、練習を重ねることで、イメージを思い描けるようになります。また、注意深く描く練習をしていることで、場面にあったもののイメージを自分で思い描くことができるようになります。
そのために出題されることがない過去問題は真似をして描いてみる題材として適切だと考えています。
造形の練習は絵を探して描けるようになること
造形はテーマとの戦いといっても過言ではないと思います。
どんなテーマで何が出てくるか。条件はどうか。これをクリアすることで絵が完成します。そのため、どんなテーマが出てきても描けるようになるのが造形合格の鍵です。
こちら鉄棒のイラストです。
補助板を使っているのと女の子が小学生くらいになるので、補助板を外してみてもいいですね。また、顔は幼児年齢になるので、もう少し幼く描くようにします。鉄棒も動きがあり難しいと思いますので、とりあえずこの絵をベースにアレンジできれば安心ですね。
砂場のイラストです。
これは、園庭をそのまま切り取ったのではないかというくらい完成度が高いです。背景を描くだけで完成しそうですね。
巧技台のイラストです。
特に室内で利用されることが多いです。滑り台を簡単に描くために練習する場合には、箱が積み重なっているもののほうが描きやすいと思います。
実際に屋外の滑り台を描く場合には、滑り台の絵のほうが練習になります。
かなり簡素化されているので、中心の土台を太く描いたり、階段をしっかり描いたりして完成させるといいと思います。
また、イラスト集や絵本なども参考になるので、必要であれば用意すると安心です。
ほいくえんのいちにちは登園してから帰るまでの流れを見開きページで見せてくれています。
そのため、給食や音楽のシーンも入っているので、これ1冊で丸ごと勉強できます。
絵本作家が描いているので、そのまま再現しようとすると難易度は高めです。保育園での生活を切り取った中で、自分ではどう描けるかを考える題材として使ったり、似たようなイメージのものを自分なりに描いてみたりして練習するのに役に立ちます。
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