保育士試験の実技対策とタイトルにしていますが、どの実技を選ぶのがいいのかを実体験ベースで紹介します。
科目選びも合否を左右しますので、実際に合格レベルにできる科目を選んでください。
音楽、言語、造形の3つから2つを絞り込む
実技試験で、必ず音楽、言語、造形のうち2つを選んで申し込みますが、自分の得意、不得意で取捨選択していると思います。
そして普段から、これらに触れているか、できそうかで選んでいるかと思いますが。
考えてほしいのは以下3つです。
選んだ試験が合格レベルになるまでに、時間はどれくらいかかりますか?
選んだ試験が合格レベルになるまでに、費用はどれくらいかかりますか?
選んだ試験が合格レベルになるまでに、自分は達成できそうですか?
時間は、試験当日までの日数で、どの程度対策できるかです。
費用は金銭的なものなので、学校に通わないで対策すると独学になるため、個人の努力に左右される可能性があります。
それから、
当日試験を受けるときに、試験中の緊張を乗り越えられますか?
万が一、緊張してしまっても、合格できるように態勢を整えられますか?
試験当日は、音楽と言語は、直接試験官がシートに記入しながら受験者の様子を見ています。
この時、慣れてないとものすごく「緊張」します。
手が震える、声が出ないなど。
音楽であれば、手が止まったり、歌えないとか。
言語なら、お話を忘れてしまって黙ってしまうとか。
止まっても、忘れても、そこからまた立て直すことができますか?
立て直すことができるくらい、自信を持ってやり通すことができますか?
合格するためには、練習も必要ですが万が一のときにどこまで自分で立て直せるか、どの科目なら立て直しやすいかを考慮して科目を決めてください。
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科目選びは合格のための戦略
元々選ぼうとしている科目の中で自信がない、やっても上達しづらいと思った科目は、試験を申し込む段階でさっくり決めてしまいましょう。
私は、音楽はやめて、言語と造形を選びました。
その理由ですが、
音楽を選ばなかった理由
- ピアノは経験があったが、やめてから触っていない。弾き方も思い出せない。
- ピアノを選んだ場合、楽器が必要になるが購入する予算がない。置き場所も確保できない。練習していると子供が遊びたがる可能性もあるので、やりたくない。
- 弾きながら歌うのは高度なので、万が一緊張して弾けない、歌えないとなったときに立て直せない可能性があること。
造形と言語を選んだ理由
- 造形は普段絵は描かないが、最低限の道具があれば、練習しやすいこと。他の試験と違って後日採点のため、誰かに見られている緊張がないこと。
- 言語は仕事上で人前で話す経験があった。またリハーサルでチェックされていたので、言語試験のイメージがしやすい。
音楽が当日までに達成できるかという不安がありました。
実はかつてピアノを習っていました。
発表会に出たときに緊張してしまい、舞台の上で手が止まった経験があったため、発表会という点数すらつけていない舞台でそんな状態です。
点数を付けられる試験なんかで手が止まるようなことになったらたまったものではないと思って、音楽は選択科目からさっさと外しました。
反対に、言語は言い方よくないのですけど、余裕でした。
仕事柄、大人数の前で何時間も話すことをしていたので、見られていることへの緊張感のイメージや、話が止まったとしてもどうしたら立て直せるかについても想像できたからです。
また、仕事柄リハーサルをされることがありました。
ことのきには話の中で何が足りていないかをたくさん指摘されていたので、だいたい何をチェックするのかなというのは感覚的には理解していました。(試験のチェック項目は、実際には知りませんが)
造形は音楽ができないので必然的になりますが、音楽よりは準備をしやすかったと感じています。
試験当日は緊張する可能性が大きい
緊張しないなら、それに越したことはありません。
が、当日は緊張しました。
何に緊張したかというと、緊張すると思っていなかった造形の試験です。
造形は、当日課題が提示され、文章を読んで条件を満たすように保育している姿を描かないといけません。
あれだけ練習を重ねても手が滑ったら、構図が描けなかったら、というのが頭をよぎり下描きする手が震えていました。
構図を下描きしても今度は色鉛筆で描いていると、こんな線で大丈夫なのか不安になったり。
時間内に全部描き上げられるのか、不安になったり。
とにかく描いている最中、無事に描き切れるかどうかで緊張していました。
緊張しているから余計に、思うように手が動いていなかったと思います。
それでも練習をしているからこそ、どうにか描けるはずだという信念だけで手を動かしていたように思います。
言語も人前で話すことになれているはずなのに、緊張しました。
「見られてる」という意識が働くと、緊張のスイッチが入ってしまい、顔がこわばるし、心臓はドキドキするし。
ただ、こちらは、「あ、私緊張してるわ。でもこの緊張って前も経験してるし、緊張してもいいことないからやることに専念しよう」と思ったので、そこから緊張はなくなりました。
ということで、全く緊張しない人はいいのですが、慣れている私ですら緊張したり、緊張しないだろうと思ったものも意外に緊張するので、どんなに緊張しても立て直しできる科目を選んでください。
まとめ
3科目中2科目選択ですが、保育士なら本来音楽を選ぶ人が多くピアノ経験者はほぼ選んでいるんですが、私の場合きれいごとより合格のために科目を選びました。
ピアノ。今も弾けません。(自慢できる話ではない)
保育士になる、あるいはなったときに技術としては持っておかないとだめだとは思いますけど。
同期で勤務先に入った国家試験出身者の人は、もともとピアノが弾けたので受験もピアノだったんですが、実際の保育中にもピアノで重宝されていたようです。
ピアノ弾けるのうらやましいけど、ハードルが高いんですよね。私には。(だめじゃん)
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