保育士試験には筆記試験と実技試験がありますが、今回は実技試験での費用についてまとめます。
※購入金額は当時のものです。
私が受験したのは、「言語」と「造形」なので、この2つについて紹介します。
言語で用意した絵本や参考資料
言語の課題は、提示されたお話の中から一つ選び、素話で3分間お話をすること。
素話と書いて、「すばなし」と読みます。
実質0円!な言語の中身
実施年によって指定されるお話が変わります。先に試験概要を確認して、どんなお話が指定されているか確認しておきます。
実際にどの話を選べばいいのかは、特に決まりはありません。
自分が話しやすそうとか、この話が好きという基準で題材を選んでしまってOKです。
素話するにも台本がいりますよね。
実際の試験では絵本の持ち込みは禁止されていますが、何もなくて話せる人なんていません。どんな形でも台本は用意しておきます。
さて、その台本を書くための絵本ですが、いろんな出版社からお話の絵本が出ています。
これを利用するのもいいのですが、自分がお話を知っていれば、絵本の購入は必要ありません。
お話を思い出しながら、台本を書くだけ。
極端に言ってしまえば、言語で準備するものは紙と鉛筆。
すでにあるものだけで準備ができてしまうのです。
そうは言っても、お話の細かいところまで思い出せないこともあったり、思い出した話で本当にいいのか悩みますよね。
なので、自分が選んだお話の絵本を1冊手元に置くだけで充分だと思います。
これも図書館で借りたら、費用は0円ですね。
言語で購入したもの
私が購入したのは、参考用に絵本が1冊。
これが1000円でした。
それから、言語用に提供されている台本教材。
こちらは720円でした。
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なぜ台本を買ったのかなんですが、自分で作成したお話とそのまま使っても合格できる台本でどういう違いがあるのか比較したかったのと、万が一、自分の台本に自信が持てないときには台本でやろうかという安全策を取るためでした。
購入した台本ですが、そのまま使える内容でした。
でも、自分が考えた話もそれほど問題なさそうだと思ったので、結局自分のを使い続けました。
それからセットでの購入なので造形でも使用しましたが、通信講座も購入しています。
実技全部が入っているものなので、金額は造形のところでまとめます。
造形で用意したもの
造形は、制限時間45分の中で、当日テーマが指定され、そのテーマを満たすように絵を描きます。
条件も室内、屋外、誰が何人か、具体的な場面などが書かれており、必ずその条件を満たさないと合格にならないと言われています。
言語は実質0円でしたが、造形はなかなか難しいですね。
そもそも色鉛筆を持っているかといえば、子どもが使っているとかならまだしも、子どものも学校に置いてあるので使えないとか、そういうのも考えられます。
また、持ち込める本数も多いので、ある程度の色に対応したい場合12色では済まないので追加購入する必要もあります。
色鉛筆は大事な道具
造形で用意するものは、色鉛筆ですが、発色がとても大事です。
芯が固いと塗っても薄かったりして絵が見にくくなったり、仕上がりに影響することがあります。
また、固い芯は力の加減も難しいので、濃く塗る、薄く塗るなどの調整がしづらいです。
そのため、色鉛筆はなるべく発色のいいものを選ぶのがオススメです。
私は、最初に買った色鉛筆が発色がいいものを選んだのですが、消しゴムで消しにくいというのが気になって、消しゴムでも消えやすい色鉛筆も購入しています。
ただし、発色はイマイチ。
消え方も思ったようにはならなかったので、結局、最初に買った色鉛筆をメインに使っていました。
唯一使ったのは、灰色。
この色だけメインの色鉛筆にはなかったので。
メインで使用した色鉛筆は2452円。
追加として灰色だけ欲しかった分は1113円でした。
それから、色鉛筆以外に下描き用にカラーシャーペンも買いました。
本体、120円。芯が200円。
消しゴムって必要?
色鉛筆はどうしても消しにくいので、専用の練り消しゴムを試してみたのですが、やはり色鉛筆なので完全には消えません。
消しても薄くなるだけ。
そうなると、色を広範囲に塗った後でやっぱりやめたいとか、輪郭がうまく描けなかったからやり直したいとなると、消しても色が残るとなると、すっきり描けません。
きれいに消せないんですよね。なんかうっすら色の汚れが残った感じで。
練習中に、あー、やっぱりここ線が下手だからやめようとしたときに、消しゴムで消したときの後味の悪さ。
「消さなきゃよかった」ということを何度か繰り返したので、消しゴムは準備したものの、ほとんど出番はありませんでした。
練り消しゴム購入代金は、207円でした。
描けないのは困るので参考に購入した書籍とか
私は普段絵を描きません。
合格作品とか見ると、自信のある人がネットに画像を上げてくれているのでとても参考になるのですが、イラストレーターが描いたのではと思うくらい、表情が豊かで色使いもよく、構図もすばらしいものばかり。
見れば見るほど、「こんなの描けない」と不安ばかり。
そのため、描く練習の前に、どうしたらあんな構図で描けるのかと悩みました。
そこで頼りにしてみたのが、イラストの描き方や構図の参考書など。
私が参考にしたのは、以下の本です。
色鉛筆の扱い方そのものもよくわからなかたったのと、色鉛筆で描くコツなどがわかればと思って購入しました。
保育園の生活のなかでありそうなイメージを持つために購入しました。普段の生活、遊びなどのカットは参考になります。
保育園のイラスト集は雰囲気を知るのによかったのですが、実際の試験で描くのはイラストではありません。イラストの場合、2頭身くらいまでになっていて、子どもの身長や全身のサイズ感などが足りないと感じました。そのため、造形で描けるレベルの感覚をつけるために購入しました。
購入した参考書類ですが、バリバリに使ったかといえば、ほとんど出番がありませんでした。
実際には活用するのが難しいんですよね。また、掲載されているすべてのものを使うには、それなりの時間が必要です。
丁寧にきちんと描くとか、絵が上達するのにはいいと思うのですが、あくまでも目的は実技試験合格のためなので、そのレベルに達していたらいいわけで。
結局、半分はお守りみたいなもので、積読状態になっていました。
ただ、その中でも、ほいくえんのいちにちはピアノの絵やお昼寝の絵など、デザインの参考にしました。
総額はまとめに記載します。
合格するか不安だったので通信講座も使ってみた
実際に、参考書なども見たりして少しずつ描いてみたものの、参考書って帯に短したすきに長しで私はうまく使いこなせませんでした。
しかも実技の場合は、スクールに通って客観的に見てもらったりテクニックを聞くのが早いという話も対策掲示板などでもよく上がっていたりするので、参考書を見ても、不安は解消しきれず。
だからといって、スクールに通う時間も費用も取りづらいと悩んでいたときに頼ったのが、通信講座です。
私が利用した通信講座では、作品の添削はありませんでしたが、DVD解説で、絵の構図、背景のパーツなど、全体と部分に分けて解説されてました。
特に背景は、具体的に描けばいいものを決める材料になったと思います。
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通信講座の金額は9800円でした。
造形練習用の紙は必要?
紙の話に全く触れなかったんですが、試験ではケント紙を使っていると言われています。
でも、ケント紙なんてすぐに手に入るかというと普段見かけないのと、ネットで調べているとサイズがちょうどいいからと折り紙の裏を利用している強者もいて、
「あ、別にいらないのか」となったので、ケント紙は色鉛筆の発色を見るために、2、3回使っただけ。
近所に売っているところがないので、ネットで購入。
こちらは1227円でした。
ほとんど使わないのに、まとめてしか買えないのがもったいなかったなと思います。
で、普段どうしていたかなんですが、100均のスケッチブックでした。
これを2冊ほど使いました。
ということで、200円くらい。
ケント紙よりも安いスケッチブックを使い倒したっていうのが、もったいない感満載ですね。
色鉛筆専用に鉛筆削りを購入
家に子ども用に購入した鉛筆削りはありますが、大事なのは持ち運び。
試験中に削ることもできるので、家用を持っていくわけにはいかず、専用の鉛筆削りを購入しました。
使いやすいと評判の、ステッドラー製にしました。
こちらは、467円。
結局、これもお守りみたいなものなんですよね。
試験中削れると言っても、本当にやるつもりはありません。色鉛筆を削るにしても、挙手して許可もらって削る時間を考えると、絵の完成を時間内にするほうが大事でした。
また、試験中に削る時間がもったいないからと両削りする人もいるんですが、私の好みではありませんでした。また練習中に、だいたい何色がどの程度減るのかもわかってくるんですよね。
試験中に削らないといけないくらい色鉛筆が減るかと言ったら、全然減りません。
これは試験開始前に削っておいて、絵を描き切るまでの間の時間でどれくらい色鉛筆を消費するのかは、練習していればわかります。
試験は何が起きるかわからないので、不測の事態に備えるために用意しただけでした。
それでも、絵の練習中に色鉛筆を削るために使っていたので、きちんと活用できたと思います。
色鉛筆用の筆箱
買ったのをすっかり忘れるくらい、馴染んで使っています。
カリスマカラーは缶のケースに入っているのですが、練習中に缶ケースから取り出すのが使いづらいので、別途購入しました。
私が買ったのは、1000円くらいのです。
布タイプでジッパーで全開閉できるタイプです。取り出すときにもパッと取り出せ、缶のように音がしないのがよかったです。
上段にホルダーが付いているので、色鉛筆以外で使うかなと予定していた鉛筆類を入れています。
下段は色鉛筆と消しゴムです。
カラーシャーペンを購入してからは、色鉛筆を消すことがないので、普通の消しゴムのみ入れていました。
中に入っている色鉛筆ですが、カリスマカラー24色、ノリスクラブ1本、カラーシャーペン1本が入っています。色鉛筆24色全部入れて、この状態なので容量は申し分ないです。
これは近所の雑貨屋さんで購入しました。
試験では筆箱は許可されていないので、机に置くことはできません。ですが、普段の練習で色鉛筆やその他のものをまとめて置けるので、重宝していました。
まとめ
実際に使った額をまとめます。項目の中で複数買ったものは合計にしています。
言語
絵本 1000円
台本 720円
造形
色鉛筆 3565円
カラーシャーペン 320円
消しゴム 207円
鉛筆削り 476円
紙類 1427円
筆箱 1000円
参考書 6330円
通信講座 9800円
合計 24845円
こうやって見ると、高いのか安いのかわかりません。
これはいらないだろうなと思うのが、今振り返ると造形の参考書かなと思います。
当時は迷うことが多かったので、買わなかったら不安になるだけで、安心を買ったという感じでしょうか。
効率よく選べればいいのですが、筆記の参考書と同じで、どうしてもあれこれ手元に置いてしまうので、費用も膨らんでいますね。
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