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切ない恋の物語-仮面ライダー THE FIRST

仮面ライダー
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かねてよりチャンスがあったら見たいと思っていたのですが、ようやくそのチャンスに恵まれたので、感想もかねてまとめたいと思います。

仮面ライダーはマニアな特撮物とか子供向けの番組だととらえられているようですが、私は個人的に「変身要素が加味された大人のドラマ」だと思っています。

それは例えばスーパーマンやスパイダーマンといった、漫画なのにリアルに飛び出してきた大人のエンターテイメントのように。

あるいは、大人が見てもドキドキするようなスターウォーズのように。

シリーズが終わったら、落ち込むこと間違いなし。

NO 仮面ライダー,NO LIFE.

豪華な俳優陣

これは先に平成ライダーシリーズだけしか見てなかったからそう思ったのですが、映画冒頭で、石橋蓮司さんと本田博太郎さんが会社の重役レベルの人で登場します。

見た瞬間に、「お、さすがライダーシリーズ。あの二人が並んで共演しているなんてすごいじゃん!」って思ったのですが。

本田博太郎さんは、仮面ライダーカブト(2006年)に、石橋蓮司さんは仮面ライダーディケイド(2009年)に出演しているので、それで採用されたのかと思いきや。

仮面ライダー THE FIRSTは、公開が2005年なので二人が先に共演していただけだったという。

ただ、2006年に仮面ライダーカブトが始まっているので、本田さんに関しては時期は近いのですが。

 

すでにカブトやディケイドでなじみがあったため、こんなところでいきなり二人を見られるとは!と冒頭から引き込まれました。(ただし、出演がこの部分以外はないので、もっと見たかったといえば見たかった)

 

それから何気なく見逃しそうになりましたが、よく見ると、病気で長期入院中の少年役が、なんとウエンツ瑛士さん!

最近はバラエティの活躍が目立つので、俳優しているのが新鮮でした。

それから、ウエンツ瑛士さん演ずる少年が入院している病院の先生役には、風間トオルさんが。

この4人だけでも結構な布陣だなーと思いました。
ただし、風間トオルさんも一場面でしか出てこないので、これもまた勿体ない出演でした。

 

というか、ウエンツ瑛士さん以外は、別にあの3人ではなくてもよかったのかもとか。

並行する二つの恋物語

詳細に書くとネタバレしますので、私が感じたことをまとめます。

一人の女性を巡る二人の男の話~逆人魚姫

二人の男は本郷猛と一文字隼人です。

この二人が一人の女性(緑川あすか)「を巡って対立するのですが、奥手な本郷とイケイケの一文字が仮面ライダーに変身して戦います。

本郷は女性を守るため、一文字は女性を手に入れるため。

 

そして、緑川あすかは本郷に疑いを持ちつつも本郷が変身した仮面ライダーに惹かれているのですが、自分をショッカーから守ってくれた人が本郷だとは気が付かず。

ライダーという姿が似ているがために、自分を助けてくれたライダーが一文字隼人だと思い込んでしまいます。

 

まるで人魚姫の逆を行っているかのよう。

 

誤解されたままの本郷と誤解されたことによってリードを取った一文字との戦いですが、決着は話の最後まで続いていきます。

本郷のはっきりしない態度と一文字隼人の押しの一手で口説こうとする性格が真逆なので、一文字隼人もかっこいいのですが、私は本郷に「早くはっきり言って!」とジリジリ来てました。

ひねくれ者が心を開くとき

ウエンツ瑛士さんが演じているのは、治らない病気で長期入院している少年、晴彦です。(青年のほうがいいのかな、この場合)

 

自分は治らない誰も見舞いに来ないがために、また年齢的な時期も相まって、「自分なんていなくてもいいんだ!」という思いから、自殺しようとします。

そこに、一人の少女が表れます。

彼女の名前は美代子。ボランティアで誰も見舞いに来ない患者を元気づけているんだとか。

 

毎日お花を飾りに行ったり、時にはお弁当の差し入れをしたり、ついには手編みのマフラーまでプレゼントをするのですが、晴彦はなかなか受け入れません。

晴彦はやたらツンツンしているなと見ていたのですが、美代子の思いが通じたのか、行き場をなくしていた晴彦もようやく気が付きます。

 

病院を抜け出して二人で行きたいところへ行き、束の間の楽しい時間を過ごすのですが、これがまるでデートのよう。

美代子自身は晴彦の隣で同様に晴彦よりも前から入院している重病患者なのですが、晴彦を元気づけたいという気持ちがかなって、本当にうれしそうでした。

 

あれだけツンツンしていた晴彦が急に笑顔で元気になっているので、勝手に「恋ってすごいな~」などと思っていました。

二つの恋物語が交差するとき

本郷と一文字の話だけなら流れとしてはわかるのですが、だいぶ長い時間をかけて、晴彦と美代子のストーリーも続いていきます。

 

映画を見ながら、なぜ晴彦、美代子の話をこれまでにと思っていたタイミングで二人に転機が。

晴彦と美代子の前にショッカーが表れ、「あなたは選ばれました」と。
はっきりと描かれていないので、連れていかれたのか利用されたのか、殺されたのか。

美代子は、晴彦とデート中に倒れ、そこを緑川あすかに助けられたのがストーリーとして接点があるのですが、それは本郷と一文字隼人、緑川あすかが接点を持つだいぶ前の話です。

接点はそこだけ。

その後緑川あすかがショッカーを目撃したために、新たに送られてきたショッカーが男女二人組。

仮面ライダーと後半で戦うメインは、この二人組です。

 

これと話が並行して、晴彦と美代子がショッカーの建物と思われる施設の外で、花の種を植えて、「来年花が咲いたらまた来よう」と約束し、建物に二人で戻って行きます。

 

ここで病気が治ると信じている二人が絶望の底に向かっているのを見ると、なんだかやりきれなくなりました。

 

戻れない道を行ったまま、希望だけ抱いて夢を見ている二人に。

 

最終的に、片方が勝ち、片方は負けるわけですが、晴彦の美代子に対する思いが最後の最後まで寄り添おうとしていて胸が痛いです。

 

まじめに見ていたが、最大のツッコミどころ

仮面ライダーは「変身要素が加味された大人のドラマ」と思いながら見ていますが、ライダーシリーズでも時々ギャグシーンのようなものが出てきて、「え、そこはちょっとツッコミどころだよ」という部分があります。

仮面ライダー THE FIRSTは、終始シリアスなのでそういうのはないと思っていました。

強いて言えば、平成作品なのに一文字隼人が若干昭和の香りがする風貌で、言っているセリフもくさいところでしょうか。

ところが、最大のツッコミシーンがありました。

緑川あすかがショッカーに連れ去られてしまい、アジトへ本郷と一文字の二人で向かうのですが、アジトは離れ小島になっています。

これに船で向かうのですが、モーターボートが映っていた空のシーンから画面が切り替わったと思ったら、運転しているのは本郷猛!

 

船って船舶免許いると思うんですけど、本郷猛って船舶免許を持っているのか?という疑問が。

 

これが話のご都合主義ってやつなのでしょうか。

平成ライダーシリーズに慣れていると新しい発見

ライダーキックにCGが使われていない

最近のは、特に技や武器が派手になり、CGががんがん使われているパターンが多いですが、仮面ライダー THE FIRSTは効果を使わずに戦っています。(爆発のシーンはありますけど)

画面にCGを使っているほうが見映えもしますし、見ていて面白いのですが、体一つで戦うシーンは、CGを使っていなくても見ごたえがありました。

スーツアクターが高岩さんではない

仮面ライダーのスーツアクターと言えば、言わずと知れた高岩成二さんですが、仮面ライダー THE FIRSTには高岩さんは出演されていないようでした。

 

スーツアクターは前田浩さんという方でした。

まとめ

ライダーシリーズからは離れた独立した内容なのですが、鑑賞後はやはり「変身要素が加味された大人のドラマ」だとしみじみ思いました。

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