それは日曜の朝でした。
子供が
「トイレの水が止まらなくて、ずっと流れたままになっている」
と言ってきました。
今までトイレのトラブルなんてなかったのに。
しかも、日曜の朝。
こういうときは夫にいろいろ見てもらうのですが、運悪く子供と出なければならない用事がありました。
「急いでいるから、後はよろしく」
と言われた私は慌てました。
「トイレの水が流れっぱなしで、まずどうやって直したら」
普段当たり前のように使っていますが、いざ水が止まらないと状況に遭遇すると焦ります。
水は、通常なら止まるのが当たり前。
水が流れっぱなしというのは、水道代に影響します。
水を止められる?
止める方法も知らないのに、いつまで水が流れてしまうんだろう。
業者を呼んだら早いけれど、費用が結構かかるのでは?
そんな不安がぐるぐるします。
しかも、まだ水は流れている。
そこで一度冷静にならないと、いつまでも直せないと思いました。
どうやって止められるか、止める方法がなければ業者を呼ぼう。
それまでしばらく水は流れてしまうけれど、ちょっと調べてみよう。
そう思って、とりあえずは水を止めてから対策を考えることにしました。
トイレの水は常に栓が開いたまま。まずは栓を止めてしまう
トイレの水が止まらないときに、どうしても慌ててしまうのですが、実はトイレの水は専用の線があって、そこが通常は開いたままになっています。
タンクの脇当たりに水道管のようなものがあるのを見たことがあると思いますが、止水栓といいます。
この栓を左に回せば開き、右に回せば閉じます。
栓はマイナスドライバーで開閉できます。
この栓を水が止まるまで、きちんと閉めます。
栓を閉めてしまえば水は止められますので、止まってから対策を考えます。
これだけでも、だいぶ心に余裕が出ると思います。
うちの場合は、水がどう流れているのかを確認するのにタンクを開けました。
子供も「水が止まらなくて、シューシュー言う音がする」と言っていたので。
水を流して溜まるまでに、タンクの中でどうなっているのかを観察する
水が止まったおかげで、トイレの仕組みを調べ、実際タンクの中でどういう現象が起きているのかを水を溜めてみては、流してみるの繰り返しをしました。
最初は家のトイレのメーカーサイトで説明を確認しました。
水が流れたままになるので、対象のページを見たのですが、実際の現象と異なっていました。
鎖が緩んでいるというような状態ではなかったので、この方法では直せません。
うちの場合は、水が溜まった後で、タンク内のオレンジの部分から水が噴き出る状態でした。
何度も水を溜めて流すを繰り返していると右側の管と、手洗いにつながる管の両方から水が流れてタンクに供給されているのが確認できました。
その後、浮き球が浮いてきて満水になると水が止まるはずなのに、浮き球が上がりきると、給水されるはずの管からは水が出ず、オレンジの栓の部分から噴き出すように漏れていました。
浮き球の部分で水を止めることになるので、どうもその部分がおかしいようでした。
同じ様な現象がないか調べたら、タンク内のダイアフラムという部分が劣化すると水が漏れるようでした。
ナットと言われるフタをひねって取りだします。
その前に浮き球が付いているので、浮き球を外します。詳細な説明は、以下のサイトです。
浮き球は根元部分をつまんで外します。
水で濡れているのと力がいるのか、なかなかつまめませんでした。
何度かやってようやく浮き球を外しました。
ダイアフラムはナットの下なので、ナットも慎重に外します。
こちらも、結構固くてひねってもびくともしませんでした。
力を入れすぎると、全体を壊しそうになるので、手で押さえて動かないようにしながらひねります。
新しいダイアフラムを取り寄せました。
パッケージは、こんな感じです。
左が古いダイアフラム。右が新しいダイアフラムです。
タンクから外したダイアフラムは相当劣化していたのか、ゴムが溶けているようで手が黒くなりました。
新しいダイアフラムは、そのままトイレのタンク内に取り付けます。
後はナットと浮き球を取り外したときとは逆の順序で取り付けて行きます。
最後に止水栓を開けて、水が満水になったら止まるかどうかを確認します。
もしかしたら、まだ直らなかったらどうしようと心配でしたが、無事水が止まりました!
ダイアフラムが届くまで、トイレの水はどうしていたか
注文したダイアフラムですが、メール便で注文しています。
速ければ2,3日で届きますが、そこはやっぱりメール便。
注文してから到着するまでに1週間ほどかかりました。
そのため、届くまではトイレの利用に不便があります。
一般的にはトイレタンクに水を溜めるのにバケツリレーして汲み入れる方法がありますが、我が家はそんなのんびりしたことはできません。
そこでトイレにマイナスドライバーを置きっぱなしにして、トイレを使った後に、止水栓を開けて水を溜めていました。
ただ、これだとまた止水栓を閉めないと水が流れっぱなしになるので、水が溜まるまでトイレで待つ時間を減らすために、細めに止水栓を開けて水がちょろちょろ流れる時間をなるべく減らすようにしました。
使ったら止水栓を細くあけ、溜まったころにもう一度トイレに行き閉める方式です。
また、夜中はさすがに一度トイレに行った後でまた止水栓を閉めるという方法は大変だったので、ごく細く栓を開けたまま放置していました。
なるべく水の量を出さないようにすれば、タンクの水が溜まる時間を遅らせられます。
まとめ
修理業者に依頼することも考えたのですが、まずは水を止めたら慌てることもなくなります。
ゆっくり考えることもできるので、先に水を止めてから対策を考えても遅くないと思います。
修理業者に依頼すると、だいたいどこも8000円~が相場のようですが、部品交換だけだったので、部品代+送料で合計1,015円でした。
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