私は生まれつき左利きです。
子供の頃母がお箸の持つ手を右に矯正しようとしたそうですが、どうやっても直らずに最後には母が矯正するのを諦めてから、ずっと左利きです。
小学生の時に左手を突き指していまい、治るまでは右で字を書いていましたが、ずっと左で書いていたため、字は汚いし時間はかかるしで当時は苦痛でした。
たいていのものが左を主に使っているのですが、ふと気が付くと右手を使わないとできないものとか、気が付いたら右でやっていたものなどがあり、「本当に左利きなのか?」という部分もたくさんあるので、自分を例にしながらまとめました。
左利きで扱うもの
代表的なのは鉛筆
子供のころから一番身近だったと思います。
母からも、矯正しても直らなかったと小学生の頃にも言われ、左利きの私はそんなに悪いことなのかと罪悪感を感じたことが。
小学2年生のときに校庭で走ってきた子にぶつかられ、全治1か月の突き指になったことがありました。
左手は包帯で巻かれているため使うことができず、その間はずっと右手で過ごしていました。
学校でも家でも鉛筆は右。
書く時間は取られるし、字も汚くて苦痛でした。
家では毎日漢字練習を義務付けられていたため、いつもならすぐに終わる練習が倍以上の時間をかけていました。
どうしようもないことなのに、学校では字のチェックをされたときに普段は問題丸だったチェックが三角で戻されたときには、不可抗力に対してどうして成績をつけるんだろうと納得がいかなったのを覚えています。
以降、試しに右で書こうとも思わないですし、なんとか右できれいな字になりたいといった練習もせずに今日に至ります。
鉛筆は左右どっちが不利かですが、経験上、縦書きであれば左利きのほうが手が黒くならないのでうれしいです。
そういうのは国語の時間くらいですので、社会一般で考えた場合横書きになると左手が真っ黒なので結構不利ですね。
ハサミ・カッターなどの危険物は左利き
細かい動作、力の加減が難しいものはハサミ、カッターなどがありますが、刃の向きなんて気にしていられません。
ちょっとくらいハサミが切りにくくても、カッターの刃の向きも違ってたとしても手を切るかもしれない微妙な作業は、左手でないとできません。
裁縫
裁縫は針を使うので、危険物系のハサミ、カッターと同列の扱いで。
待ち針の間を意識しながら縫い付けるといった神経を使う作業は、やはり利き手のほうが安心です。
うっかりしていると、待ち針に指を刺してしまうこともあります。
ただでさえ、とがった針が苦手なのに、わざわざ怪我をするような方法にする必要はないですよね。
料理一般(包丁、お玉)
これも裁縫や危険物系と同様の理由です。
大物だから反対の手でもとはなりません。千切りとかみじん切りとかする場合には、ある程度の速度と正確性が求められるので、うまく動かせない右手を使うと自分の手を料理してしまいそうです。
また、お玉についても汁物をすくってよそう動作ですが、ぐらぐらしながら熱いものを移動させるのはこぼしそうですよね。ということで、やっぱりお玉も利き手でしか扱えないです。
反対にフライパンなどはどうなるんだということですが、利き手に箸を持って調理しているのでフライパンなどは必然的に右しか使えません。
改札口
手の微妙な動きということですが、定期券や切符の場合は左のほうが安心です。小さい紙を自動改札の口に入れる動作というのは、ヘタしたら落とすかもという可能性があるので、細かい動きのできる利き手を使います。
そのため、よくある「手をクロスして改札を通る」状態になります。
最近はICカードが主流で、私もほぼICカードですので、おおざっぱな動きでも問題なくなったことから、定期のケースを右に持って改札に当てています。
テニス
利き手のほうが力もあり、細かい動きがしやすいので片手で強く打ち返さないといけないテニスの場合は、左手でしか扱えませんでした。
実は卓球は右手なので、もしかしたら右手でやれるかもしれないと試したことがあったのですが、うまく打ち返せない、オーバーするといったことが多かったので、左手でラケットを握っています。
ちなみに、テニスは日常的にはやっていません。高校の体育の時間でやっただけです。
電話
利き耳が左のため。
電話を持つても重たいので基本左。
しかしメモを取ると手がやむを得ず、クロスすることになります。
右利きで扱うもの
子供の頃はやっていることが限られているので、真性の左利きだと思っていたのですが大きくなるにつれていろいろなことをやるうちに、必ずしもすべて左手でやってないことに気が付きました。
以下、左利きではあるのに右手でやっているものをまとめます。
卓球
テニスが左なのに、卓球は右です。
というのも、これには理由があります。
当時近所の小学生で地域活動として卓球大会がありました。
それに出るのに、卓球の練習をしていたのですが、最初はラケットを左手で握っていました。
ところが、ある日突然、右にラケットを持つように指導されます。
理由は「左利きで玉を打つと相手のほうに玉が行ったときに相手が打ち返しにくい」からでした。
今考えると、理不尽なんですよね。
相手に勝つためにやるはずのものなのに、なぜ相手に有利にならないといけない持ち方にしないといけないのか。
しかし、その時はよくわかっておらず左から右に矯正するために、一人だけで素振りを他の子以上にやらされました。
おかげで、右でラケットを持って普通に卓球をすることができるのですが、矯正された後は左でラケットを持って打つことができなくなりました。
そろばん
小学生のころ習い事としてそろばんをやっていました。
こればかりは左から右に玉をはじきます。手の動きを考えると左は使えません。
右の場合指の動きが左よりもおおざっぱになるので、玉をはじくときに余計なところまではじいてしまって、元に戻すのをよくやっていました。
ただし、鉛筆が左手なので、右でそろばんをはじいて左でノートに解答を書くには有利だったと思います。
電卓
これもそろばんとほぼ同じ理由です。
盤が左利き仕様ではないですよね。また、そろばんを使っていた経験上、ボタンを押すだけの電卓であれば、それほど動きに苦労はなかったと思います。
習字
これは左手では無理ですね。
筆を運んで文字を書く場合に、左でやろうとしてもきれいに書けません。
習字は習ったことがないですが、動きでも左手で書くのは難しいと感じました。
止めくらいは可能かもしれませんが、はらいは右でないと書けないと思います。
財布
全く意識してなかったのですが、財布の作りって右利きなんですよね。
がま口の口金の部分とかは、左手で開けようとした記憶がありません。
また折りたたんだ財布も、スナップボタンを開けていざお札を取り出そうとすると右利き用にできているため、左で持つと口がひっくり返ったり。
と、左利きには不利な作りなのですが、私自身は不便を感じていません。
右手で小銭を探って取り出すとか、お札を取り出してレジに出すというのも違和感なくやっています。
微妙な動き、気を付けないといけない動きをしているのにも関わらず。
なぜ右でお金を出し入れできるのか。
左手で重たいものをしっかり持って支えていないと、無理だったからです。
右手でお金を扱いたいのではなくて、財布を右手で持てないからという状態でした。
要は、しっかり持ちたいものが何かだったと思われます。
弦楽器
特に意識したわけではないのですが、自然と右利きでした。
普通、左利きであれば楽器も左だと思っていたのですが、構えてみたら自然と右になっていました。
なぜ弦楽器が右利きなのかですが、
- 弦をはじくほうは手の動きをそれほどコントロールしなくても弾けた
- 弦を押さえるほうは手指のコントロールが微妙で、細かい動きに耐えられないと弾けなかった
という理由です。
つまり、左手のほうが力が強いのと細かい動きがしやすかったため、構え方として右利きの状態だったんですね。
実際、右利きの人が左手で弦を押さえるのに違和感がないのかがとても気になるところですが。
サッカー
これは手というよりも足なんですが、
きき足の判定は、
- 一歩目を踏み出す足
- ボールを蹴る足
- あぐらをかいた時に上にある足
となるのですが、あぐらが当てはまらないです。
ですが、走るとき、蹴るときは自然と右足からになり、軸になっているのが左足です。
蹴る足を主体に利きを決めるなら右ですが、体のバランスを取るのに力を入れるのは左足なので、実際に何をもって右左を決めるかはわかりませんね。
踏ん張る足と反対の足でしか蹴れないという表現になると、右になりますが、右だからといって決して器用ではありません。
編み物
小学生くらいのときにかぎ針を使ったときは、左手で針を持っていました。
棒針の場合は、なぜか右利きで使っています。
そして大人になって改めて編み物をしてみたときには、かぎ針も右になっていました。
これは手の加減の問題なのですが、針を進めるよりも糸のテンションを保つのに左手が向ているため、右で針を持っているからといって、右手が器用だということではなさそうです。
状況で使い分けているもの
野球
まとめてしまうと、左投右打ちです。
ボールはコントロールが微妙なので、左手でないと思ったように投げられないので左で投げるのですが、バットに関しては、力を入れて引っ張るのに右よりも左でないとやりにくいのか、自然と右打ちの体勢になってしまいます。
それから手の動きで言うならば、ボールを投げるのは左でないとだめなのは確実ですが、グローブを持ってボールを受けるのも右よりは左でないとやりにくいようです。物理的に難しいので、さすがにそこまではしませんが。
選択がほぼ不可能なものとして
ドア(片側開き)
これは右利き用にしか作られてないのか、右でしか持たないですね。
恐らく自然とそう刷り込まれているのだとは思います。
作りから言うと、改札やお財布などと同様になります。ただ、改札やお財布はある程度無理をすれば、自分の利き手でも使うことはできるのですが、ドアについては物理作用としては選択肢がないと思います。
理由としては、右側にしか開かないものを左手で開けたときに中に入ろうとしても、左手が自分の体を阻むため中に入れないからです。
まとめ
改めて掘り起こしてみると、必ずしも利き手については一定ではないようで、真性の左利きとはまではいかないようです。
また、ここに挙げた以外の動作でもまだ出せていないものがあるのですが、左利きだと思っていても右でもやっていることがあるので、どっちも使っているというのが正解なのかもしれません。
レストランでよくあるレードルですが、あれは標準として右利きのものが置かれていますよね。
左利きの天敵とまで言われていますので、なるべくならレードルなんておしゃれなものではなくて、普通のお玉にしてほしいといつも思います。
左利き用のレードルもありますね。
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